アメリカクラシック三冠で無敗の馬はたった1頭

競馬はほぼ全世界で楽しまれる競技となっており、各地には「三冠」として設定されるようなレースが数多くあります。
アメリカ競馬会にもやはりこの三冠と呼ばれるようなレースはあり、中でも名誉とされるのがクラシック三冠と呼ばれるレースたちです。

アメリカクラシック三冠として指定されているレースは1875年に創設されたケンタッキーダービー、1873年に創設されたブリークネスステークス、1867年に創設されたベルモントステークスの三つです。
ただ登場したころからこれらのレースに勝利した馬がアメリカクラシック三冠として認められていたわけではなく、こうした概念が生まれたのは1930年のことだとされています。
1930年に発行された競馬新聞であるデイリー・レーシング・フォームのコラムニストがこの三つのレースを勝利した馬、ギャラントフォックスに対して「三冠」という言葉を使うようになったのがクラシック三冠の初出とされています。
アメリカ競馬の長い歴史の中では現在まで11頭が出ており、日本国内における三冠馬より多くなっていますが、しかし日本の三冠馬よりも条件はかなり過酷なものです。
実際1978年に最後の三冠馬が出てから2014年までの35年間、一度も三冠馬となるような馬は出ておらず、無敗の三冠馬ともなると1977年のシアトルスルー以外ありません。

さて、ではそれぞれのレースの特徴はどのようになっているかと言うと、まずケンタッキーダービーはケンタッキー州ルイビルのチャーチルダウンズ競馬場で行われているレースであり賞金総額約2億3千万円、
出走から決着がつくまでの約二分間は、アメリカのスポーツの中で最も偉大な二分間と言われています。
次にブリークネスステークスですが、これはメリーランド州ボルティモアにあるピムリコ競馬場で行われます。
賞金総額は約1億8千万円、現在はカナダの通信機器メーカーであるブラックベリー社がスポンサーとなっていることから、
ブラックベリー・ブリークネスステークスと呼ばれるようにもなっています。
そして最後のベルモントステークスですが、これはニューヨーク州のベルモントパーク競馬場で行われます。
賞金総額約1億8千万円、アメリカ競馬の三冠競争最長の約2400メートル、テスト・オブ・チャンピオンの異名を持つ過酷なレースであり、ロングレース経験があるかどうかで非常に大きな差が出ることも珍しくありません。
クラシック三冠として認められるにはこれらの三つのレースに勝ち抜かねばならず、全てに勝って初めて「クラシック三冠」の名声が得られることになるのです。