歴代牝馬三冠が繰り広げた熱い数々のドラマとは

JRAにおいて牝馬三冠とは、桜花賞、オークス、秋華賞の3つのクラシックレースを制覇した馬のことを指します。
ただし、1996年に秋華賞が制定されるまでは、エリザベス女王杯が3つ目のレースとして位置づけられていました。
この牝馬三冠をJRA史上最も最初に達成したのは1986年のメジロラモーヌです。この時は、3冠最後のレースはエリザベス女王杯でした。
その後、長く牝馬三冠を達成する馬が出てごず、史上2頭目はようやく2003年のスティルインラブが達成しました。
この馬は桜花賞とオークスを連勝した後に秋に備えて休養に入り、秋初戦のローズSでは5着に敗退しました。
その時点では3冠危うしとの声もあったのですが、本番の秋華賞では2番人気ながら見事にここレースを制し、三冠馬となったのです。
この馬の主戦騎手は幸英明騎手でしたが、デビューから引退までの全レースを幸騎手が騎乗しました。

スティルインラブの3冠達成から7年後の2010年には、アパパネが史上3頭目のJRA3歳牝馬三冠馬となりました。
オークスではサンテミリオンとの壮絶なレースとなり1着同着となったのですが、この時点で2冠馬となって秋に備えて休養に入りました。
そして秋初戦のローズステークスでは1番人気を背負ったものの4着に敗れ、3冠達成に黄信号がともったと思われましたが、本番では見事に1着となって悲願を達成しました。

その2年後にはジェンティルドンナが牝馬3冠を達成しました。
この馬の3冠達成のレースで特徴的なのは、3冠のかかったすべてのレースで2着馬がヴィルシーナであったことです。
秋初戦のローズステークスでもジュンテルドンナは1着になりましたが、このレースでもヴィルシーナが2着でしたので、実に桜花賞から4レース連続で2着だったのです。
このジュンテルドンナの強さは群を抜いており、なんと牝馬三冠を達成した1か月半後のジャパンカップで勝利してしまうという離れ業も演じてくれました。
当時、国内最強馬と評価されていたオルフェーブルを倒しての優勝だったので非常に価値のある勝利であったのです。
その後、このジュンテルドンナは翌年のジャパンカップも連覇し、引退レースとなったその翌年の有馬記念にも勝利しました。
多くの強豪牡馬に交じって再三にわたって好勝負を演じたこの馬は、JRAの歴史上においてもトップクラスの実力を兼ね備えていた牝馬であると評価することが出来ます。